フランスに行って、色々美術館・ギャラリーに出会ったので、忘備録のためブログ書きます。
ポンビデューセンター
パリに来たら、とりあえず行っておかないけない美術館という印象だったので行きました(笑)夜22:00まで空いているって思って夜に行ったら、まさかの展示は21:00までで、全然見ていないのに追い出されたのでgooglemapの営業時間に惑わされないようにして欲しいです…。多分、1階の本屋が22:00まで疑惑。
私が行った時は、DAVID HOCKNEYの展示。ビビッドな色使い。近年の作品は絵画にとらわれず制作しているとのこと。
(←その作品は追い出されてみれなかった。)
海の波紋の部分がとても綺麗。
このビルの窓の色使いも素敵。
写真で、絵を作る。それぞれ若干時間がずれていくのに、一人の人になるのが面白かったです。時間のずれが生じるのにその人になる。
ポンビデューセンターメス
パリから新幹線に乗って1時間半ぐらいかかるので、時間に余裕がある人向けですが。
Japan-ness「1945年以降の日本の建築」特集を見に行きました〜。
パリに向かう列車予約していたので20分ほどしか見れなかったけれど、日本の身近にある建築の設計図が見れただけで胸熱。
大阪万博の繊維館の設計図、大学生にいた時、よく前通ってやば〜っていつも思っていたでかい顔の建物が実はすごいものだったっていうのをこの展覧会で知りました。(すみません)
スライドショー見てたら、まさかの中高の母校の画像が登場して何事かと思ったら、設計図も展示されてて、フランスで母校の設計図と会うとは〜と感慨深かった…。
数十年前の設計図や建物を今見ても、斬新で圧倒される。
日本で建築となると耐震性も考えなければいけないし、海外よりもハードル高いイメージがあるのに、大胆な構造で作られていてもうどうやって設計しているのかさっぱりですが、とりあえず安易ですがすごいとしか言えない。
今回、フランスで日本の建築が取り上げられた理由として今、フランスでの再開発プロジェクトで日本人建築家が設計を担当しているものが数件あるらしく、なぜ日本人がフランスの建築コンペで採択されるのか、というのを過去の歴史から遡ってみる、というのが目的の一つでもあるとのこと。(ネットで調べた)
パリは戦前からある建築物をそのまま中だけ改装して使用しているところが多く、
ここ来る前に行ったドイツミュンスター は、戦争で壊されたが、戦前と同じ建物になるように再建築
と、昔ながらの建築構造を大切にしている印象がある中、東京は正直、昔ながらの街並みはほぼ全くなく、常に新しい構造物を立て続けている。個人的に、昔の建造物を使用することで、観光地化も見込めるし(京都もその一つと言えるかも)、東京の統一性のない建物群に良い印象が持っていなかった分、今回日本建築が取り上げられることが意外だったが、逆に戦争後、今までのものを否定した後だからこそ、新しい建築を生み出し、実践しやすかったのかな、と思いました。
Halle Saint-Pierre
モンマルトル駅からすぐにあります。
たまたま行ったらちょうど、アメリの監督ジャンピエールジュネの展覧会が開催されていました!
セットに使用した品々がいたるところに。発狂。
小道具から、絵コンテまであってときめきました。
ジャンピエールジュネの映画は、内容もいいけれど映画に登場する小道具たちが特に素敵。
その小道具自体は元々ある机〜とかいす〜ランプ〜とかじゃなく、そもそもその小道具自体を発明しちゃうセンスがすごい。
この脳みその道具とか訳わからないもんな。笑
アメリだけじゃなく、エイリアン4などなど監督作品の小道具たちが展示されているので、ぜひファンは行って欲しいです…。
モンマルトル少し下るとある、アメリの舞台のカフェで一人クレームブリュレも食べました。
隣に日本人の男性の人座ってその人も、ことりっぷ的なガイドブックを見ながら一人食べてて、喧嘩したカップル見たくなり非常に気まずかったです。
去年、クレームブリュレが好きすぎて、インスタでクレームブリュレアカウント始めたのですが写真を投稿してたら、見栄えがほぼ同じということにテンションが下がり、止まってました。が、これを機に再開しようと思います。
LE BAL
Halle Saint-Pierreのそこからちょっと歩いたところにある、「LE BAL」というアートセンターもとても素敵でした。
私が行った時は、ロシアの2つの民族の争いについてのドキュメンタリーがシーンごとに6-7話ぐらいに分けて展示されてました。
映像が非常に綺麗なんですが、内容は、争いなのに、映る映像は小さい子供の目線でまだ内容はあまり把握できないけれど、子供ながらのピュアな目線が強調されて、見ていてとても辛かったです。映像って誰でも取れるけれど、それを作品として発表して誰かに伝えるのって、誰でも映像が撮れる時代な分難しいと思うのに、単純に、子供が将来のことを話すとか、家族で食事をするシーンとかだけで、何か伝わってくる感じがして、すごいなと単純に思いました。
カルティエ財団
「AUTO PHOTO」自動車をテーマにした写真展
フランスで見た展示で一番、ときめいて、展覧会の本買うかどうか30分ぐらい迷いました(笑)
車をテーマにしただけで、こんなに幅広い視線があるんだっていうのが目から鱗。
最初は車から見える風景、車のサイドミラーから見える景色、車自体、車に乗る人、運転している人、車の駐車距離、
車が作られるまで、捨てられた車、カーショーのモデル女性、などなど。車一つだけで、写真の種類も豊富。見応えがありました。写真とは関係ないけれど、自分も作品を作るときにあ〜もうこの題材の作品あった〜で終わるのではなく、ものは同じでも違う見方をすれば全然掘り下げられるんだな、って違う意味で感動。
この展示は9/24で終わってしまうけれど、今後フランス行くときにも是非行きたいと思います。
今回のフランスの旅、王道のルーブル美術館に行かず(入場の列が長すぎて諦めた)細かく街を歩く旅でしたが、荷物を取られて絶望した以外は非常に有意義な旅でした。また近いうち、海外に住んだら行けたらいいな…。