ロンドンに戻り、一ヶ月が経ちました。ブログも一週間に1回更新しようと思いながら、全く更新せず1ヶ月…時間が経つのが早い…
ロンドンに帰ってからは、仕事仕事仕事…が続きましたが、2ヶ月も日本に帰っていたので、またロンドンに帰ってきたら心新たにと思っていたにも関わらず、全く日常生活に戻った感じで新鮮さもなく過ぎていきました。ロンドン以外の都市にも行きたかったなあ…
とはいえ、今月はバービカンシアターに行けたのは嬉しかった。ロンドンの街の雰囲気とは全く違う、暗くコンクリート(?)むき出しの「ブルータニズム建築」行ってみると思った以上に大きく、そして横に広いのかと思いきや、縦に伸びるビルも3棟ほどあり、これは、かなり建設した当初は周りから批判があっただろうなと思うほど。このセンターには、大学、シアター、劇場に加え、住居もあります。池の周りに住居が囲まれ、特に今年暑かったロンドンでも、ここは比較的涼しく心地よかった
バービカンの中なのか、横には伝統的な作りの教会があり、そこでは日曜だったからか古本市をやっていました。中は何やら集会をしていたので、私語厳禁
バービカンセンターでは現在やっている展覧会「Our Time on Earth」を見に行きました。
前知識がなく行ってしまったのですが、見た印象は様々な分野から地球環境を考える展示。アウトプットも様々でアート作品もあれば、プロジェクト展示、そしてプロダクト展示もあり、けっこう山盛り。国によって、何の優先度が高いのか(例えば砂漠化、植物伐採など)が違った上で、アウトプットもその国の民族衣装だったり、ゲーム、オブジェクトなど様々あって、作品のクオリティ云々よりも、勉強になった…という展示でした。
最近、日本でもSDGsが言われるようになったりイギリスでも環境を考えた大学のコースが増えているなどしていて、世界的にsustanableが重要視されている傾向にあるけれど、正直自分はあまり知識がないので、勉強しなければならないと思っているし、小さなことからコツコツだな…となってます。
とはいえ、結局どんどん豊か、効率性を求めた社会から、あえて不自由な世界に戻るのは難しい。不自由だと思っているから、ダメなんだろうか…スマホもない方が精神的にはヘルシーだと思いつつも便利だからスマホ離せないみたいな(違う…?)ドキュメンタリーで地球温暖化による動物の被害や地球の将来に関するタイトルも見るけれど、その時はその時で、どうすれば良いんだ…結論ビーガンになれば良いのか…と悩んだりしながら、結局ビーガンになれない。
自分の人生だから、自分のことを一番に考えたいという反面、将来の地球のことも同じく考えられるようになるのだろうか。去年、姉に子供が産まれた。それから、日本に帰った際、母が甥っ子が大きくなることには世界はどのようになっているんだろう…と話していたことを思い出す。きっと、周りに自分と同じくらい大切な人がいて、その人は自分より長く生きるとなった時、初めて自分事化されるのかもしれないな…
そしてもう一つ「TATE MODERN」
イギリスの現代美術館では、最大規模といってよい美術館。シュルレアリスムの企画展に行こうとしたら、たまたま行こうと思った日が最終日。ネットでチケットは完売していたので、当日券があるかもしれない…と諦めながら美術館いったらやっぱり完売していたため、常設展を見ました。常設展は今まで3,4回ほど見たことがあったのですが、なぜか今回見た時、よくわからないのですがとても感動してしまいました。ほぼ同じ作品のはずなのに…
まず感動したのが、リヒターの作品。日本でのリヒターの展覧会はなんだかんだいけずだったので、ここで見れてよかったのですが、前回見た時には気づかなかったのですがこの絵たち。ジョンケージの曲を聴きながら描いたという。
日本での展覧会は、ビルケナウでの写真を元に制作した作品が展示されていますが、リヒターは写真だけでなく、音楽をテーマにして作品を作っていたのか…というのが驚き。こうやって、何かをモチーフに自分の作品をその作品に寄せるのではなく、自分の画風で作るの面白いな…と思う。
きっと多くのアーティストでも、誰かの作品に影響をもらって自分の作品を作っている人がほぼだと思うけれど、こうやって、作品のタイトルに確かジョンケージとつけていたので、ある種コラボレーション作品のような気がした。
そして、日本「もの派」の展示は常設展の端っこの大きな部屋にあります。おそらく、ぐるっと下の階から順々に常設展を回ったら、一番最後の部屋になるのではないかと思います。
たくさん作品を見た最後に、「もの派」の展示をみると、作品の良さがグッと映えるというか、なんだこれは…と私はなぜか感動して泣き出しそうでした。私は大学時代「もの派」があまり理解できず、素材そのままやん…とどう見ればよいのかわからなかったけれど、この展示を見て、なんか「わかった」といったら、大袈裟なのかもしれないけれど、大きな部屋に並ぶ、一つ一つの素材が際立った作品たちを見て、ものを組み合わせて何かを作るのではなく、その「もの」自体が美しいというか、もう作品として際立つ。それに圧倒されました。これはあえて、奥の部屋に置いてあるのだろうか。
そして、ちょうど先週「生物と無生物のあいだ」という本を読んでいて、DNAについて少し知識がついた中でこの作品を見た際、DNAだ〜と感動しました。作者はDNAを意識しているのかわかりませんが、日用品を使って、バランスが取れている状態。と私は解釈しました。
本によると、DNAも途中で切れた遺伝子構造があったりするとそれを別のもので補おうとする機能があるらしく(非常に端折ってます)それを想像させる作品でした。日常品でそれぞれ補っていて、よくわからないバランスでぎりぎり成り立っている。まさに生物の身体を表しているようだ…と感動しました。
このブログでは、行った場所で思ったことを密かに記録しておこうという意図なので、箇条書きのような体裁になっており非常に文章が見辛く申し訳ございません。
今月は、あとAll point East という野外フェスに行きました。非常に楽しかったのですが、これについては色々もっと話したいと思うので、別記事にしたいと思います(書くのかな…)
一旦忘備録でした!