TANAHARA MIZUKI Portfolio
Fresh Personal Information
2018
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情報の個別化に使用されるパーソナルデータがどのように売買されているのか個人情報売買をリアル店舗化した店「Fresh Personal Information」

本来であれば、ユーザーの気づかない場所、デジタル上の企業間で行われているパーソナルデータの売買をリアルの空間で店舗にし、見せている。この店では、個人情報カードと書かれた、カードが売られている。 カードに書かれているものは、「昨日コンビニで風邪薬を購入した 20 代女性1万人分の パーソナルデータ:50 万円」「今日花粉症のマスクを Amazon で購入した 40 代男性 100 人 のパーソナルデータ:10 万円」などである。これらはただ見ただけでは、誰もいらないものかもしれないが、それが、製薬会社だったとしたら欲しいかもしれない。
なぜなら、風邪薬をコンビニで購入したパーソナルデータがあれば、その人が風邪である可能性があり、その人に対し、ピンポイントでその会社の風邪薬の広告を配信し、薬を購入してもらえれ ば売上が上がるからだ。このように、ユーザーからしたら、価値がないと思ったパーソナルデータでも、企業によっては高値で売れたりすることがある。

「売店」という枠組みを 利用して、記載されているパーソナルデータのカードは筆者がフィクションとして作成した。この展示をして、ユーザーはユーザー自身にとって特に価値がないと思っていた情報が、実はある企業にとっては経済価値があるものだということや、様々な種類の自身に関するパーソナルデータが実は収集されていることを知ることを期待する。
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