Taki-bi 充電スポット (2018)

Taki-biは都市の中でスマートフォンから離れ、その日その場にたまたま偶然居合わせた人たちとタキビを囲み、同じ空間を共有、そしてタキビを共に見ることで偶然の出会い・空間を誘発する媒(なかだち)を期待した作品です。タキビのつぎ木部分にスマートフォンを置くと充電されます。しかし、充電している間はスマホから物理的に離れ、充電が終わるまで待たなければいけません。

スマートフォンの普及増えると共に、私自身も含め街の中や電車に乗っている時など、リアル空間に自身が存在しているに関わらず、頭の中はスマートフォンの向こうにある自分に最適化された居心地の良い環境に人が多くなりました。これからよりテクノロジーが進みパーソナライズが進んだ世の中に対して、私は完全に決められ最適化された環境(インターネット)から定期的に抜け出し、リアル空間で偶然に身を委ね、出会ったものに惹かれたり、出会った人と交流をすることが必要なのではないかと作者は考えます。
炎を焚く行為(焚き火)は、紀元前から人間が行なっていたことであり食べ物を焼くためだったとはいえ、その火の周りを囲み、何かコミュニケーションをしていたと想定すると、焚き火も誰かと誰かがコミュニケーションをする「なかだち」つまりfacebookやtwitterなどのインターネットメディアなどと時代や手法は違えど、同じメディアとしてもいえるのではないでしょうか。

 

使用方法

スマートフォンを木部分に置く

充電され、炎の映像が大きくなる