
本作は、ロンドンでのプロジェクトと同様の手法を用い、東京の東(清澄白河)から西(渋谷)までを、Google Mapsとサイコロの指示に従って横断した記録映像である。15分ごとにルートを強制的に切り替える「アルゴリズムによる散策」の中で、作家は街の断片を撮影し続けた。
本映像では、歩行中に撮影された写真がリアルタイムにランダム表示される。それらの写真は作家自身によって分析・カテゴリー化されており、さらに「なぜその対象に惹かれたのか」を紐解く3つのキーワードが記録したエクセルシートから写真に対応するテキストとして同時にリアルタイムに生成される。
背景には、東京の都市データから構築された3D空間が広がり、仮想のカメラが都市データの中をリアルタイムに動きランダムに街を俯瞰し続ける。都市全体を捉えるマクロな視点と、作家の主観によって切り取られたミクロな「モノ」の視点。この両者を往来することで、デジタル時代の都市探索における新たな経験を模索する。


